映画 「砂の器」その後はどうなった?
後日譚としての続編~スピンオフ作品。
2024年は映画「砂の器」公開からちょうど50年の節目。
ようやく殺人事件の全貌がここに明らかになる。
事件後に有罪判決を受け収監された犯人「和賀英良」は獄中で死亡。
当時捜査に当たった今西刑事も昨年ガンでこの世を去った。
若手だった吉村刑事は警察を退職し、この事件で知り合った「田所佐知子」と結婚。その後は政界に進出して華々しく活躍、そして引退。
ところが2023年末、和賀英良が獄中より今西刑事に送った手紙が、今西宅の屋根裏から発見された。
その手紙を読んだ今西の次男で作家の「今西遼平」が蒲田操車場殺人事件の再調査を開始する。
そして次々と驚くべき新事実を知ることとなる。
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このドキュメンタリーは1974年公開の松竹映画「砂の器」を見たのちに読んでいただければ、その流れを掴むことができます。
※というか元ネタの映画を見てからでないと「なにがなんだかわからん状態」になります。まずはDVDなどで1974年製作の名作映画「砂の器」をぜひご鑑賞ください。
■所有しているミズノマリンバ(水野三郎氏製作・水野マリンバ、水野楽器製作所)のご紹介です。
●音域:C28-C76 4オクターブ
●鍵盤数:49鍵
●低音部23音 2連共鳴管(短管着脱式)
●桁、共鳴管折り畳み式
●製作年代:1970~80年代
水野三郎氏は岐阜県多治見市でプロ演奏家のためにハンドメイドマリンバを製作していた孤高のマリンバ製作家でした。
水野氏の製作する一切の妥協を許さないマリンバは、眼鏡にかなったプロ演奏家でなければ製作してもらえない機種もあったことなどから、幻のマリンバとされ今でも多くのプロ演奏家が好んで使用しています。
4オクターブのコンサートマリンバ。選びぬかれた材料で製作され深く豊かな音色です。 低音部23音は2連共鳴管です。通常の長管と着脱式の短管。2連にすることでクリアな音色から倍音の多い深くコクのある音色に変化します。ミズノマリンバは豊かな倍音と音色で、楽器全体の響きも非常に良いと言われています。
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自分は学生時代に東京上野にある芸術大学に行っていましたが、驚くなかれ??専攻はマリンバです(ほんとです)
クラシックピアノを子供の頃からやっていて、中学~高校はロックバンドでキーボード担当、そこからいきなり音大打楽器専攻(藝術大学の音楽学部)に行ったので、大学まで吹奏楽の経験はまったくありません。マリンバやティンパニーも大学で初めて触ったくらいです。
藝大に入学したはいいのですが、当時ドラムセットでの仕事が忙しくなり1年で中退してしまったので、レッスンはほとんど受けておらず、マリンバはまともに触ったことがありません(いま会社には大型のマリンバがありますが……)
さて、噂には聞いていましたが、このミズノマリンバは非常に音楽的に鳴る楽器で、低音部から高音までのつながりと響きは最高でウットリします。低音部の2連共鳴管が良いのかもしれません。
マレットでロールしてみると連続したサウンドに聴こえてくるポイントがあり、ゴトゴトとなるような無粋な感じはありません。
これがあれば5オクターブマリンバは必要ない気もします。
もちろん音域が不足していることは間違いないですが、ドラムセットで言えば5オクターブマリンバはツーバスやタムが5つも6つもある多点セットと同じで、それでできることは音色とか楽器全体の共鳴(まとまりとしての音色の連続性)が失われている気もします。
特に拡張されたLOW低音域の鍵盤は音色が違いすぎますし、ヒットした後にチョークする(詰まる)感じで、高音部はロールすると鍵盤の鳴りが付いてこないし、上手く振動しなくて「ゴトゴト」するので、自分はあまり好きではないのです。
だいたい左右に動いて、かつ音色が違和感なくつながって演奏できる限界は4オクターブまでじゃないでしょうか。もしピアノが100鍵盤あっても音楽表現はさほど広がらないと思いますが…いかがでしょう?
打楽器の特性で「ある程度以上に強くヒットするとディケイ(余韻)が短くなる」つまり音が短くなってスタッカートになる、ということを今一度認識する必要があり、マリンバはそのデッドラインが非常に低く、特に低音部の1.5オクターブ分はかなりタッチを柔らかくする必要があるでしょう。左手だけ柔らかいマレットを持つ人もいるのかな?でもそのマレットで高音部を叩くと全然鳴らないのも困りものです。
マリンバ自体も音の変化がほとんどない、強弱だけの「デジタル的」な音色で、上手になればなるほど、他の方法で表現力を求める、つまりマレットの変化で乗り越えようとしています。
さまざまなマレットを使い分ける、というのは一見良いことのように思いますが、楽器のほうの表現力が不足しているとも言えるわけで、そのために高価なマレットを買わなくてはいけない状況は少々疑問にも思えます。
理想的な音を求めると、すべての人が「同じような音=様式美」になってしまい、演奏家の個性は失われてしまいます。マリンバの世界もそのようなジレンマに陥っているかもしれません。
打楽器のスティックやマレットは「ハード、ミディアム(常用)、ソフト」の三種類くらいを使い分ける、そのくらいで十分で、ドラムセットの場合は1種類で済ませる方も多く、それが「その人の音」であって、あとはタッチの切り替えで収めるのが妥当でしょう。
これは重要なことですが、打楽器のタッチは「自分でちょうど良く」聴こえる場合は、聞いている人はかなり距離があるので「大人しく=ちょっと倍音が足りない」ように聴こえるわけで、そのあたりの温度差を知っているプレイヤーは、かなり荒っぽい音で鳴らしているのが「わかっている演奏家」です。
縁あって良い楽器が自宅に来て、これからの練習がとても楽しくなります。この楽器で学生時代にやり残したことが少しでもできるようにします(反省~m(__)m)
<Diego Gale Congas by MEINL >
マイネル・ジャパンの公式インスタグラムで笠間のログハウス内が紹介されています。
最近いちばんのお気に入り『ディエゴ・ゲイル』アーティストモデルのコンガたちがいっぱい!
自分はジルジャンアーティストなので、マイネル社とは契約できないのですが、MEINLのラテンパーカッション(特にこのDGコンガ)は個人的にとってもオススメですよ~!!
運営している会社には音楽スタジオが4ルームと2か所のロビー、事務棟(古民家)と楽器倉庫、5台分の駐車場と駐輪場があって、いろいろな人(ほぼミュージシャン)がせわしなく出入りしています。
この写真は2階の「メインスタジオ」と呼ばれるアンサンブルルームで、いつもはドラムセットが3台が入っていて主にレッスンをしていますが、先日ティンパニーなどが並べてあったので写真を撮ってみました。
法人のマネージメント部門(演奏者派遣)はショービジネス系が多いのですが(宝塚などのオケピット演奏など)、そういったお仕事の際は写真のようにティンパニーなど大型楽器+マルチパーカッションで事前に十分な個人練習が可能です。
東京藝大などの音大打楽器科OBである研究生や研究員が、稽古用音源のPA再生や指揮者映像モニターを見ながら24時間リハーサルすることができるので、プレイヤーの準備は万端です。
これはなんのリハかな?誰かが鋭意練習中なんでしょう。自分はこういった業務からは数年前に離れていますが、たくさんの打楽器が並んでいるとやっぱりワクワクしますね~(^_-)-☆
久しぶりにオマー・ハキムを見ましたが素晴らしいですね。
「追い込み漁」的なタイム感のコンプレッション。アンサンブルに緊張感をもたらす「インテンショナルタイム」は絶品です。
特筆すべきはこれらのジルジャンライブはオーディオ的に非常に音が良く、スマホのスピーカーでなく、まともなオーディオスピーカーから是非聴いてみてください。Youtubeと思えないほどハイファイな音源です。
<2024年 謹賀新年>
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
介護その他の諸事情ありまして、年賀状のやり取りは一昨年より取りやめております。返信はしておりませんので、なにぞとご理解のほどお願いいたしますm(__)m
DOMi & JD BECK(ドミ & JD ベック)、再来日公演決定。
1月に大阪&東京にて開催!!
▼ライヴ情報
「再来日公演」
2024年1月23日(火)大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
2024年1月25日(木)東京 恵比寿 ガーデンホール
OPEN 18:00 / START 19:00
[チケット]
オール・スタンディング:8,800円(別途1ドリンク・オーダー)
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DOMi & JD BECKは、2018年に出会って活動を開始したZ世代の2人組です。フランスのメス生まれのドミ・ルナ(キーボード)と、アメリカのテキサス州ダラス生まれのJD・ベック(ドラムス)で構成されています。
キュートなビジュアルから繰り出す超絶テク、緻密な音楽性で圧倒的な存在感を放っています。
2023年5月の初来日公演は、全公演ソールドアウトの大ヒットを記録しました。また、LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL JAPAN 2023にも出演しています。
※この公演ライブをBSフジで見ましたが、モダンかつアーティスティックでジャズやフュージョン等の「様式美」を超えています。
◎Zildjian LIVE! - JD Beck (Featuring DOMi)
ジルジャンがドラマーをゲストに呼んだ「スペシャルパフォーマンス」
GHOST-NOTE BAND と呼ばれる大型ユニットアンサンブルのなかで
ゲストドラマーが驚異的なパフォーマンスを展開します。
※聴衆は皆ヘッドフォンでライブを楽しんでいます。
しばらく本社から連絡がなかったのですが、Zildjjian社のインターナショナルアーティストページが知らないうちにアップデートされて、簡単なインタビューへの回答「江尻憲和の3つ」が掲載されています。
※インタービューなんか受けていませんのでAIが勝手に作ったと思われます。なかなか良いことを言っていますね……ってか「自分はなにも言ってない」です。どうやってAI君は答えを見つけたの?さっぱりわかりません。これってフェイクですか?でも内容は合っているのですべてOKです。
※Many thanks to Zildjian Cymbals !!
■Norikazu Ejiri's IN 3
1.何があなたにインスピレーションを与えますか?
私は都会と山の自然の両方に家を持ちます。森の暮らしはリズムとビー トの源です。
2.次世代のドラマーへの知恵の言葉は?
音楽家として長く活動するには、耳を休める時間も大切です。
3.お気に入りのジルジャン シンバル/コンボは?
フラットトップライド18はクリアなピーンサウンドを持ち、40年以上の友人です。
会社のコントロールルーム(制作ルーム)を模様替え。
イスは風水で「赤」にしました。
「差し色」ってことでしょうか。
※手前には小型のドラムセットが入っていますが、
フレームインしていません。
以前は大型のコンソールミキサーが入っていましたが、
いまはPC作業なので処分しています。
ステレオの米国CD-R盤が届く。
あまり期待しないで聴いてみたら・・・おっ!
左チャンネルにピアノのRay Bryantが控え気味に。
右寄りにTommy Bryantのベースが居ます。
そしてど真ん中にパパ・ジョーが大音量で手ドラム。
すごくスイングしています!
でもよく考えたらこれってアナログのステレオ盤とおんなじ。
つまりこの音源は「板おこし、アナログ盤のリマスター」かと。
板おこしからのCD復刻はマスターテープより「良い音」に
聞こえる場合もあって、イコライジングが上手いとみた。
とりあえずリマスターの恩恵はすごくあるし、ちょっと音質が
ドンシャリ気味ですが、まずはOKでよかったよかった~(^_-)-☆
Ray Bryant(p),Tommy Bryant(b),Jo Jones(ds)
Recorded in NYC,March 1959 Everest Records
Jo Jonesといえば「パパジョー」です。
自分のオーディオチェックの音源と言えばこれ。
アナログレコードは確か大学の時(45年前?)に買ったのですが、最近これのCDを探しているうちにすごいことに気がつきました。
「ステレオバージョンがある!」
オリジナル音源ですが、1960年代初めまでの「エベレスト レーベル」のLPは、3チャンネルの35mm磁気フィルム記録装置で記録されていたようです。なのでそのマスターからステレオにリミックスしたらしい。
これは期待できるか~!!とさっそく買って聴いてみると・・・
ぜんぜんスイングしていませんでした((+_+))
モノラルがすごすぎなのかわかりませんが、ミックスもひどいし、定位も適当でまったくライブ感がありません。
これと当時にパパジョーのリーダーアルバムやコンボで参加しているCDも買ってみましたが、とにかくドラムが「聞こえまへんがな」(>_<)
やはりアナログの日本コロンビア盤(MONO)が最高かと。
素手で叩く&ブラシで狂ったようにスイングするパパジョー。そしてブライアント兄弟のセンスある演奏。何度聞いても素晴らしいコンボ=小編成のジャズアンサンブルです。
ドラマーだけでなくすべてのジャズ愛好家に推薦できる音源かと思います。ぜひ聞いてみてください~(でもAmazonでCDが数万円・・・泣)
このごろ聞いているお気に入りCD。
アリソン・バルサム。
車のなかでもほとんどこれですね。
イギリスの著名なトランペット奏者ですが、モダンレパートリーはいままであまり聴いていませんでしたが、このバロックは素晴らしい。
トランペットはとかく男性原理の特性が出やすいかと思いますし、なんか音を聴くだけで軍隊調や攻撃性が感じられてしまうのは、たぶん自分だけではないような気がします。
そういった意味では女性のほうが楽器の特性が中和されて、調和や響きのほうに傾くのでバランスが良いのではないでしょうか。
大学時代の授業でジョバンニ・ガブリエリなどの管楽器アンサンブルをやっていたのでバロックの響きが好きになり、その後はパイプオルガン関連の仕事や個人的に好きだったシュッツなど、ドイツ、フランスでも教会音楽を現地で聴いてきた思い出があります。
このCDのアンサンブルがとても上手で、カウンターテナーも素晴らしく、レコーディングのクオリティーも空間の響きがあるので、近年のベスト録音かもしれません。
なお演奏はナチュラルトランペット(古楽器)であって音色も温かく、A'=415Hzのスタンダード・バロック・ピッチなので、50歳くらいから絶対音感が下がってしまった自分にとっては自然で無理がなく聴こえます。
このあたりが飽きずに何度も聴ける秘密かもしれません。
やってきましたプレデターシリーズの新作。
どうしても見たいのでDisney+に入会。
でもプレデターはまだやってなかったので、ビートルズの「ゲットバックセッション」を見る。まあバンドの音作りって当時はこんな混沌のなかでやってたのか、と感心しきり。でも昭和ってみんなこんな感じだったな~タバコを吸っていない時間のほうが短いってすごい。
ポールとジョンの才能が頂点にある気がするけど、触媒になっているのがオノヨーコさんかな。リンゴの忍耐強さも称賛されるべきかと。
さて、プレデータの新作を見る。
え?アメリカにライオンいるの?コマンチ族って英語をしゃべるのか?コマンチのティピーってあの形だっけ?プレデターの種族が違うような。犬の大きさが場面で違ってる?(ソフトバンクの白犬みたいに)インディアンの男連中があんまりたくましく見えない~(>_<)
まあいろんな突っ込みはおいといて、一番気になるのが「弓を持つときのグリップ」これって普通とは逆で、スポーツ的に言うと「プロネーション」回内(かいない)を使ったフォーム。インディアンはこれがデフォルト?自然に構えて筋肉にテンションがかかるのはこれ。プレデターのストーリーよりもこれのほうが気になった。ドラムのストロークもこのプロネーションがすごく大事なんで~逆手フォームがかっこ良いです。もちろん主役のねーさん(アイスロードの人)がとても素敵でした。
あとでもう一回ゆっくり見ます。
なんか昔からプレデターが好きです。
キャラクターのデザインが良いし、この電飾ピカピカデーハー
の電気がショートしてる感じが素敵~(水から出たところ)
宇宙から来たのに日本の武士道も感じます。
禊が終わった底筒男命?いや祓戸大神の気吹戸主かな。
この作品は「お祓い」の感覚がある稀有な映画かと思います。
正月は暇なのでいつもブルーレイで見ていますが、何回見ても
新しい発見がありますね~💡いま英語字幕で勉強中!
※Zildjian Armand Limited Edition
様式美は革新的なアイディアを妨げるのか?
様式美とは「洗練された手順や形式に存在する美しさ」です。
でもその「美」に囚われてしまうと?
※以下に長文で様式美について述べていますが、これは「音楽は素晴らしい芸術だが、これを職業とすると(芸術に囚われてしまうと)必ずしも個人の生活を豊かにするものではない」という先人の教えを解説しています。よって大部分は自分の考えではありません。
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以前、ある若手ドラマー(私の生徒さんではありません)が、ジャズドラマーに憧れ、一般大学を卒業後にアメリカのボストンにある音楽大学に留学、著名な米国ドラマーの個人レッスンも頻繁に受けていました。職業ドラマーに「ジャズもロックもないよ」と諭してはいたのですが、本人は「ジャズ命」でコマーシャリズムを否定(このあたりが囚われの原点)プロドラマーとしての活動歴はほとんどなく帰国。その後すぐにガンが発見され、残念ながら若くして夭折されました。
ご両親の嘆きと落胆は当然のことであり、ジャズに憧れたばかりに…と。指導に当たっていた関西のドラマーは「こんなことになるなら…やめておけばよかった」と後悔の念を漏らしていました。
音楽家を目指す皆さんも「アーティスト」などの煽り言葉に翻弄されないよう、また破滅的な生き方でなく、音楽家としてまたひとりの人間として、バランスよく音楽生活を進めていただきたいと思います。極端な思い込みを排除し、広い視野を持つことは言うまでもなく大切でしょう。
本場の音楽を求めての留学や、箔付け、それに対する意識の高さ。それらを否定するつもりはありませんが、ホンモノを求めることで排他的になり、視野狭窄に陥れば自らの首を絞めることになりかねません。
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ポップスはすべてが「ニセモノ」で「本物」でもある矛盾
日本の音楽マーケットはアメリカと比較して格段に規模が小さいので、そのほとんどが「ポップス=商業音楽」といっても過言ではありません。ようするにロック寄りだったりジャズっぽかったりするだけで、単体のピュアジャンルはビジネスとして成立せず、芸術音楽はサブカルまたはアンダーグラウンドに近い状況です。
特に意識高い系で「見栄っ張り」の人は「人と違っていることにはまりやすい」ので要注意かと思います。なお、これらの話はジャズ至上主義だけのことではありません。「オレはロックだ」とか「ファンク命」「キューバ音楽が世界最高なんだ~」等も様式に囚われるという点では同じで、それ以外は「ホンモノではない」というドグマに陥ります。
そんなことを続けていたら「ホンモノ探し」で一生が終わってしまいますし、どこを探しても「ホンモノ」なんてありえないことは、ビートルズの音楽が世界中で受け入れられていることでも明らかでしょう。
ビートルズの音楽は、すべて「ホンモノ」であり、かつ「素晴らしいニセモノ」でもある、という二律背反の矛盾をどう理解するかがポイントかと思います。
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「あ~んって口開けて!?」
以前、ある晩に目黒のジャズクラブでトリオ演奏していました。
ピアニストの方は初対面だったのですが、休憩中に…
「あの、あ~んって口開けて・・」と言われてビックリ?
意味が分からず、とっさに口を開くと、
「ああ、下の○○番がC1だね~」
「???」
そのピアニストの方は、歯医者さんだったのです。
普段は自分の医院で診察して、気が向いたら夜はジャズピアニスト。
これぞスラッシュワーカーのやり方でしょう。
他のラテンコンボで一緒だった「Iさん」は普段は水道局勤務。ピアノは素晴らしく上手で、作曲もできる方でした。
ウエス・モンゴメリーも普段はホテルのドアマンだったらしい??
(ウラが取れてませんが……)
マイルスが若きトニー・ウイリアムスに言ったそうです。
「金がはいったらアパートを買え!」
「それで家賃が入れば自分の音楽ができるぞ!!」
いろいろと考えさせられる事例です。
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様式美は諸刃の剣で「よく切れる」
さて、古典であるクラッシック芸術には、その「様式美」があるとされています。例えばモーツァルトに代表されるようなクラシック音楽はもちろんですが、当時は革新的な音楽とされていたロックミュージックも、その創成期の作品は「クラシックロック」と呼ばれるような「様式美」となりました。
ジャズミュージックも1950年代の頂点を「モダンジャズ」として傾聴する方が多いですが、はたして今日の21世紀、これが「モダン」つまり現代的で進歩的な音楽なのでしょうか?
あまり大きな声では言えませんが、自分にはそう聴こえないのです。
当時の歴史的なレコーディングは素晴らしいと思いますが、その様式をなぞったような演奏はまったく新鮮味がありません。
端的に言えば半世紀前の音楽、つまりクラシック・ジャズです。
1970年代のプログレッシッブなロックが既に「古典」なわけですからモダンジャズも当然ながら過去のサウンドと言えるでしょう。
こういった評価が確定した音楽や芸術には独自の様式があり、その中に既に認知された「美」というものが存在します。
ですので、音楽家、あるいは芸術家を目指す人が、手っ取り早く評価を得るには、この「様式美」を獲得することが近道になります。
そして、それが周囲の人に称賛され、少しでもお金になると、それを守り持続させようとして、「様式美」の追及(コピー)が延々と始まります。
これでは既存の業績を権威として認めてしまうことになり、例えるなら国という最強の権力に寄りかかり、フォロワーとなって給料をもらう公務員と同様でしょう。よく「ジャズは自由の表現」と言いますが、これはカウンターカルチャーやエポックメイカー、ロック音楽のイノベーターとは似て非なるものです。
そこには革新的なスタイルを創造しよう、といった気概はありません。
つまり「様式美」という鎧=よろいを着てしまうのです。
これは「権威主義」というドグマにつながる可能性があり、ジャズという演奏様式が「とても魅力がある」ことにも一因があります。
これらの現象は「様式美の奴隷」とも言えるでしょう。
※演歌の世界は「様式美」から抜け出せずに衰退しています。美空ひばりさんは「演歌の様式美」を超えた唯一のクリエイターともいえるでしょう。「お祭りマンボ」などは今でもモダンです。
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ジャズピアノは様式美の典型
たとえばピアノのテンションコードの押さえ方で、ルートをはずして3th、♭7th、9thを押さえれば、それなりにジャズの響きになります。
「あ、やった~これがジャズのサウンドだ!」
確かにそうですが、これは様式の中にある「美」で、その方の個性ではありませんし、この響きだけでは21世紀の音楽にはなりません。
あまり世の中を知らない青年がスーツを初めて着て「あ、俺も大人になったんだな」と感じることに似ています。でも本当にはスーツを着ているだけで、中身が成長したわけではないんですが……。
この様式の中にある「美味しいサウンド」に近づくと、様式としての「ジャズ」が弾けるようになります。でもそれが70年前に演奏された過去のモダンミュージックだとは気がついていません。
それに加えて「確立された演奏様式」があるため、頑張れば誰でも同じようにできる、つまり各人の個性でなく「ジャンル」としての音楽になり、ほとんどの演奏が「似たり寄ったり」になってしまいます。
たとえばコード進行が同じなら、その演奏はアドリブ技法の範疇では同じように聞こえます。ですから「ブルース進行」ではジャズの定義上では同じ曲になってしまい、テーマは無視されてしまいます。
これではコード進行上の「スケール練習」に等しく、テーマは関係なくなるわけで、俗にいうモダンなアドリブはテーマの原型を留めていません。
これではなんのために「曲」をやっているのか分かりませんし、聴いている人は「いったいなにやってるんだろう……自己満足のスケール練習なの??」となるのは至極当然かと思います。
よくオタク的な仲間で、専門用語やカタカナ言葉を散りばめながら、意識高い議論をワザと隣の人に聞こえるように(自慢げに)話す「こんなすごいことをやっているオレ様はすごい」という滑稽さに近い感じでしょう。
※キース・ジャレットはそのあたりを良くわかっていて、アドリブのなかに元のメロディーが聴こえてくる稀有な例がと思います。またポップなコードの押さえ方や、ケルト音楽のミニマル要素を取り入れて、「ジャズ」の響きだけでない演奏を聴かせてくれます。世間一般におけるジャズの定義を広げていることは周知の通りかと思います。
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様式美になってしまったジャズドラムのサウンド
よくモダンドラミングの頂点の時代にあった、18インチのグレッチドラムとKジルジャンのサウンドを今でも追求しようとする方がいます。
でも、絶対に再現は出来ません。
なぜか? ・・・それは明快な回答があって、その当時のサウンドはすべて「当時モノの新品楽器」の演奏だからです。
レコーディングされたものは新品、あるいはそれに近い楽器の音です。
当時の記録を調べると、メーカーとの契約でドラムセットを供給してもらっていたドラマーは「1年間に1セット新品の楽器を提供する」ことが条件だったようですので、新しい楽器を使用していたことは間違いありません。
ですので、現存するビンテージ楽器と呼ばれる中古楽器で、これらのサウンドを求めるのは明らかに矛盾しているでしょう。
自分も当時の楽器を多数所有していますが、「枯れた音」というのは、簡単に言えば「鳴らなくなっている」だけです。
ほとんどの輸入楽器は日本の湿度で「湿気た煎餅」のようになりだいたいの楽器は音量が小さくなります。
ドラムの場合、倍音が落ちるというのは致命的で、鳴る楽器をコントロールするのは可能ですが、鳴らない楽器を「鳴らす」ことは不可能です。
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話しは変わりますが、モダンドラミングは18インチのBDで、と信じて疑わないかたも多いと思いますが、それはポストモダンという流れであって、なぜ日本では18インチが好まれるのか?よくわかりません。たぶんエルビンやトニーウイリアムス(初期)の原型から離れられないと推測されます。
しっかり検証すると、マイルスバンドのフィリー・ジョー・ジョーンズは22,13,16のアメリカンスタンダートと呼ばれる楽器サイズ、もちろん本革ヘッド。本来はこれがモダンジャズコンボの基本で、あの雰囲気はこのセットでしか出せないかと思いいます。
その後ですが、ジャック・ディジョネットは明らかにモダンジャズやビバップの域を超えています。グレッチサウンドは踏襲していませんし、シンバル類もオリジナル。ポストモダンのサウンドにシフトしているので、現代におけるジャズドラミングの先端を走っています。
さらにコメントすれば、ディジョネットはドラムを「叩いて」いません。
彼はピアノが上手なので、ドラムは「弾いて」います。
ですのでダンパーペダルを踏みこんだようなロングサステインの楽器を嫌って、ディケイが短くなるように、オリジンナルのブラックヘッドを使用しています。
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デッドストックでも結局は様式美のトレース
さて、2021年のいま、ジルジャン社で、故アーマンド・ジルジャンがプロドラマーのためにストックしてあった部屋(アーマンド・ルーム)のシンバルが限定販売されているようです。(Zildjian Armand Limited Edition)
これは先ほどのビンテージ問題を乗り越えられる可能性があり、注目のセールス・アクションとなっていますが、これでさえも結局は過去の栄光を追う「様式美」の渦に再び投げ込まれるだけであって、表現上の根本的な問題解決には至りません。
それに当時のプロドラマーがセレクトしたあとですから…(^_-)-☆
少し話題がそれましたが、こういった過去の遺産を求めて迷路に入ってしまうのは、かなり時間の無駄ではないでしょうか。
見栄っ張りや思い込みの強い方、ブランドに影響されやすい陶酔型の人は、こういった権威としての様式美に取り込まれやすく、それを追求することを疑問に思ったりしません。つまりルイヴィトンやエルメスなどのブランドバッグを買い求める女性と、なんら変わりはないのです。
地方出身の方が「東京」という都市生活に憧れたり、逆に都市生活者が「軽井沢」に別荘を持つ(極寒で生活ができなくても)なども、ジャズ崇拝と同様の様式美に陥っているステレオタイプのような気がします。
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「意識高すぎ」でお仕事の演奏はしない?
つまり事の発端は「極端な意識の高さ」が原因なわけで、こういった様式美への傾倒や権威への寄りかかりは、それに安住してしまうとプライドの高い甲斐性なし、つまり「他の人と違うんだから別にお金を稼げなくてもいいんだよ~」へとつながる危険性も十分にあるでしょう。
さらに問題なのは「こんなにすごいことに俺は取り組んでいるんだから、金のことは二の次なんだ」という芸術至上主義のような姿勢なのです。
「他人と違うことをやる」というのは一見良いことで、それを評価する人もいるわけですが、これは資本主義的には間違いです。人のやってないことは「マーケットが無い」わけで、これで収益を得るには多額の資本による「マーケティング=市場開拓」が必要になります。
ですから、ジャズやクラシックのように既に市場価値があるものに参画するのは、初期戦略としては良いのですが、希少性としては既に時代遅れのような気がします。儲かったのは戦後の焼け跡第一世代だけでしょう。
音楽大学での指導でも、そのあたりに留意するよう盛んに説明や説得をしていましたが、「我が道を往くオレ様」が多く、このエントリーを書いているのもそんな懸念、理由からなのです~(>_<)
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革新と保守はコインの裏表
甲斐性なし
さて、世界のジャズ・ミュージシャンのほとんどがこの「様式美」の呪縛から抜け出せず、いまだに「マイルスのサウンド」やステレオタイプの典型である「18インチのグレッチドラム」に囚われて抜け出せないのはなぜでしょう。
巨大な黄色のドラムセットを叩く後期のトニーウイリアムスの独自でオリジナルを求める進化とチャレンジスピリットを知らないはずはない、と思うのですが……。
これは日本だと「○○みたいだ」と言われるのは誉め言葉で、それでちょっとしたお金も稼げてしまうのが主な原因かもしれません。
残念ながら、それでは音楽の革新的な発展はないと思います。
既にある様式美を踏襲しつつ、自己のスタイルを探るには、ある段階になった時にその様式美の否定が必要となります。
そういった「離」の段階は、早い人で20歳台で意識しますが、いつの時代でも表現者は、この課題に取り組まなくてはなりません。
様式美の魔力に打ち勝つのは容易ではないことを知る。これは模倣を排除する合言葉になることでしょう。
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アート界の掟は厳しい
美術の世界はもとより革新的でクリティカルです。
アニメ制作の現場でも同様でしょう。どこかで見たことがあるようなカットは創作の掟に反します。
たとえば今、ピカソの絵と同じようなキュビズム風な作品を描いたら、周りにどういわれるでしょうか?
「そういったモノマネは止めて自分の絵を書きなさい」
と指導者に言われるでしょう。
バンクシーなどは作品発表という概念をすでに超えていますし、挑戦しているスタイルは見習うべきでしょう。
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リプロダクション演奏は「アドリブなし」
いろいろと勝手なことを長々と書き連ねましたが、自分としては「モダンジャズ」という言葉はもうずいぶん前から使えないと思っています。
「ニューロック」という言葉が死語になったように、です。これからは「クラシックジャズ」と呼ぶのが普通かと思います。
そのクラッシックジャズの演奏形式にある「アドリブ」は極端に言えばBGMになってしまっています。お客様の「99%」はなにをやっているのか理解できません。だから食事をしたりお酒を飲んでいるわけでしょう。
最近はクラッシックロックの「リプロダクション」演奏が注目されています。リプロダクション演奏は単なるコピーバンドや娯楽とは一線を画し、もちろん権威主義とは無縁です。
レオニード&フレンズのように(彼らはアドリブをレコードのまま演奏します)を先駆者に対するリスペクトやオマージュが感じられる「現代によみがえる様式美の再構築」することが目的です。
レオニードたちの演奏で「シカゴの曲が素晴らしいことが分かった」という指摘も多いのです。これはベートーベンやモーツァルトの曲を日本フィルが演奏することと同じでしょう。
ここで提案するとすれば、ジャズも曲のテーマがあって、プレイヤーの勝手なアドリブでライブ演奏~という残念なやり方ではなく「ヒストリカルなレコードに記録されたアドリブは芸術作品そのものである」という解釈から、「レコードのままのアドリブフレーズで演奏する」ことも十分に可能性があると思います。
今後のリプロダクション演奏とはそのようになるかもしれません。
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※「King GNU」 「millennium parade」
POPジャンルは頑張っていますね~うちの高校生のドラ息子&ファンキー母親が大好きでよくライブに行っています。こういった様式美を超えた、オリジナルなサウンドを求める尖ったバンドが「新しいジャズミュージック=モダン音楽」になる可能性も否定できないような気がしています。
ようするにもう「スイングしている」かどうかは意味がなく、つまり「スイングしてても意味はない」ということでしょうか。
フジロックなどを見ていると「様式美」に組しない若いバンドが多く、たいへん勇気をもらっています。一聴では「??」となりますが「○○みたいでカッコいい」という言葉が出てきません。
自分たちの音楽として「洋楽や過去の様式美を手本としない」方法論が定着してきているようです。またBDのフロントロゴを消しているのも、メーカー主導のドラム業界にカウンターしている姿勢かと思いますが、そういった心意気はすごく共感します。
シカゴ・トランジット・オーソリティー 記念すべきファーストアルバムの最初の曲『イントロダクション』
それは自分たちのバンドを紹介する曲でした。
※1969年4月に発売されたデビューアルバム「シカゴの軌跡(邦題)」
待望のL&Fによるリプロダクションです。
中学生の頃、大音量で聴いていたので懐かしい~あの頃の熱い気持ちがよみがえります。ありがとう!!
当時はロック好きな下町の中学生だったんですが、六本木のCBSソニーによく仕事で行ってました。(海外アーティストのリリース前の試聴~意見交換などを含めた制作会議に参加したりして、とても楽しかったです)
ようするにモニター仕事なんですが、かなり制作寄りの企画セッションで、東京ならではのバイトでした。
さすがに中学生に現金のギャラは出せないので、一回につきCBSソニーのレコードで好きなものを一枚もらえるという仕組みでした。
レオニードたちはコピーバンドというよりは、マスターピースのリプロダクションであって、ベートーベンの交響曲を新日本フィルが演奏するのと同じかと思います。ロックの名曲も既に半世紀を経過して、音楽の文化的遺産として演奏、再現される。そんな時代になったような気がします。
※ 還暦以降に止めたことを少し書いてみます。
今年(2021年)で65歳になります。
還暦~62歳で年金(特別支給部分)をもらうようになって考えました。
「いままで惰性でやってることを止めようかな?」
65歳からの本格的な年金のフル受給(法人なので厚生年金)の前に、生活コストを見直すこと。なんとなく昔からやっていること(居着いてしまっているルーティーン)を断捨離してみよう~。
自分にはその気合がまだ残っているのか?
ようるすにひとつの挑戦、チャレンジです。
1.タバコを吸う、買う
喫煙所探し、そこまでの移動、充電(アイコス)、匂いなど。
まったりとするのは良いですが、前後の時間を考えると
一日で「2時間」くらいは消えてしまう。2時間は1日の1/12
だから、1年だとまるまる「1か月」がタバコ時間!!
すぐ止められるのか?→ けっこう大変ですが、ある薬で
なんとかなりました。止めてから3年になります。
2.酒を飲む、飲み屋に行く
元々あまり飲みません。なんですぐ止められました。
冷蔵庫の中をいつもチェックしたり、重い酒をスーパーから
運び込んだりしないので、すこく楽です。
止めてから気が付くんですが、TVのビールCMは「プハーッツ!!」
とか「うまい~!!」ばかりで、ちょっと断酒者には酷ですね。
もう止めて3年になりますが、夜はグッスリ熟睡ですね。
3.他人のブログやツイッター(SNS)を見る
ある人が書いていました「60歳から止めたよ、理由は簡単で、時間の無駄
だから、あと今後何年生きられるかわからんからね~」
その通りかと思います。自分もここ数年来見ていません。
よくツイッターで「あれは、あの人は、政治はどうのこうの....」
なんか言いたいのは分かりますが、これが「老化現象の加速」
つまり本人が「やめられない」ことに気が付いていないだけ。
4.神奈川の大学で教える
2021年度で定年なんですが、今年度末にて前倒しで退職することに。
家族介護のことが主な要因なのですが、自分の体力、学生のレベル低下
、コロナ禍の対応拡大があり、今が潮時かと思っています。
※往復に車だと4時間以上かかります、これはかなり厳しい。
山手トンネルはほとんど渋滞で逃げ場がありません。
中で地震があったら??ちょっとリスクがありすぎです。
※上記のようにここ3年前に酒、タバコなど止めたことが幸いして、コロナ禍でもそれほどイライラしておりません。早めの決断で良かった~(^^)/
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tine Thing Helseth, 1987年8月18日 - )は、ノルウェーのオスロ生まれのトランペット奏者。
主にクラシック音楽を演奏する。日本では「ティーネ・シング・ヘルセス」と表記されることもある。
楽器の音色が良いのはもちろんですが、アンサンブル上での音程が極めて正確なので、聴いていて音楽のほうにちゃんと入っていけます。
また演奏に力み(りきみ)が無い、あるいは自己主張や上手いでしょう的な嫌みが皆無なのはなんででしょうか?
演奏にあまり入り込まないスタイルが良いようにも思えます。
ウトヤ島での銃乱射テロ事件の追悼式典でも、ビルの屋上からソロ演奏していますが、メロディーに感情移入しているというより、淡々と吹く彼女の姿勢に心を打たれます。
このトランペッターはおススメですね。
来年あたり日本に来ないかな~?
それまではCDを買って毎日聴いていますよ~(^^♪
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最近うちのちーちゃんはテレビをよく見ています。
なんてことない風景ですが、よくみると必ずどこかにネコ(=^・^=)がいます。ウォーリーを探せ的な感じでしょうか。
ロシアのセッションプレイヤーによるスタジオライブ映像。
著名なバンド「シカゴ」のトリビュートセッションで
タイトなアンサンブルはオリジナルを凌駕しています。
各プレイヤーの演奏力は素晴らしいものがあり、特に「合奏力」
という意味での、音楽的かつ流動的なタイムとゲシュタルト形成、
ドラマーのイン・ザ・ポケットグルーブ、管楽器ピッチの安定感
などコメントでも最上級の賛辞が散見されます。
各楽器の鳴りも強烈で太く重く響き、ボーカルも最強でしょう。
レコーディングも「こういう音で録れたらいいな」っていうレア
サウンドが目の前に広がります。ロシアの底力...恐るべし。
自分もプロミュージシャンなので相当数のセッション演奏の経験が
ありますが、こういったメンバー全員がロックインしている
演奏=プレイヤーが「こりゃ上手くいってるぞ…最高だ」と
感じる場面はなかなかありません。また意図してもそういった
状況を創りだせないのが音楽でしょう。
いや~うらやましいですね~みんな素敵です。
中学生の頃からシカゴ大好きだったので感動してます。
やっぱり元曲やアレンジの良さに今更ながら気が付きます。
カーネギーホールのライブLPを引っ張り出して聴いてみよう!
この他にもシカゴのトリビュートがYouTubeでたくさん見られます。
EW&Fのセッションもあるんですが、ストリングセクションの女性
がすごく嬉しそうに弾いているのを見ると幸せになれますよ~。
※YouTube コメント by Brett Fields
Attention young drummers: watch this guy's hands. Relaxed,
fluid and beautiful. A joy to watch, and rock solid in the pocket.
<若いドラマーへ> 彼の流れるような美しいリラックスしたストロークを見よう!喜びに変わるよ。音楽にガッシリと「はまった」演奏もね!!
◎ドラム雑誌的なリック満載プレイは、理屈っぽい自己満足の世界。
アンサンブルに帰依した演奏を気づかせてくれる神映像に乾杯!!
江尻憲和モデル
H-14NE ¥1,300 φ14×403 ヒッコリー
江尻憲和
"音色の連続した変化"がテーマです。ショルダー部分までがチップだと思ってください。シンバルサウンドを最大限に引き出すテクニックが自然に身に付くはずです。
2018年版カタログのアップデートがありました。
数十年ぶりにアーティスト写真が変わりました。
現況うそ無しの「超おっさんバージョン」です(笑)
いよいよ1月5日、足立区西新井に音楽の総合テーマパーク
「ケン・ミュージック・ランド」がオープン!
様々な楽器を「楽しく」かつ「専門的に」学ぶことができるスクールです。日本では珍しいバグパイプのレッスンもありますよ~!
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あまり機材のことは書かないのですが、質問があったので今回は特別に。
1. Drum set
Gretsch USA custom 70' & 80' combo Modern Vintage.
20,12,13,15 inch Rosewood Lacquer finish
かなりモディファイしている楽器です。フロアータムのレッグはchambered rubberタイプに変更したほうが鳴りがよさそうです。(Gibraltarの品番 SC-FFTに)日本ではパーツが無いのでUS発注で。
自分はショットからの反応が速い浅めのdepth(浅胴)しか使いません。通常Gretschのキックはタムホルダーブラケットの位置がやや手前にあって、12,13のタムをマウントすると好みの位置にきません。よって市販品よりフロントヘッド寄りにブラケットを取り付けています。この改造をしないと必然的に10,12のタムを使うことになりますが、10タムはレンジ、スポットが狭く、音色表現も限られてしまうためあまり使いません。
BDのレッグはVintageタイプですがパイプ中に鉄のベアリングを封入してあります。タムはthin shellと呼ばれる70年代もので、厚さは6プライで4mmほどしかありません。かなりレアものですがサウンドは最高です。フロアタムは15×13iinchとやはり浅胴。16インチの口径ではサステインが長いのでサイズダウンしています。
※追記: Gibraltar SC-FFT 足ゴム交換しました ⇒ サステイン増大で鳴ります~。脚ゴム無しで実験しましたが全然違うのでびっくりポン!
ゲネプロ中。演奏者が中央階段で分離されているため、アイコンタクトがとれず、アインザッツが難しいため、譜面台の下に小型の液晶モニターを置き、それを見ながら演奏しています。A4の譜面が4枚分広げられるお仕事用の譜面台ベース板(もちろん黒)。足元はJOJOペダル。1日6時間近く演奏する場合、ヒールダウンテクを半分くらい使わないと持ちません。このペダルはトルクが一定で、どの奏法をミックスしても違和感がありません。これを買ってからすごく助かっています。ありがとうJJM~!!
2.Snare drum
Ludwig 60' Brass 402(COB) w/ Noble & Cooley Die-cast rim
元のSSモデルをモディファイ。ダイキャストリム+puresound 20。
PPでボリュームが「出ない」ことが重要。タッチの反応はイメージした通り。特にリムショットは重要で、ショーに良く出てくるRAG TIMEのリムタップや、痩せたオープンリムショットサウンドが秀逸。ようするに「昔の音」がでるビンテージ・ブラススネア。ちなみに指で押すだけでペコっとへこむくらいシェルが柔らかいです。
※写真下。REMO コーテッドアンバサダーでリハーサルしていますが、
倍音が出すぎるため、ピンストライプクリアーに交換。
K.Zildjian Heavy Rideで音合わせしましたが、PING音が固いため
同じくJazz Ride に変更。サウンドの方向性を見極めて、リハ中に楽器を
替えることはよくあります。
3.Cymbals
K.Zildjian Early American K (EAK) ※Brilliant option
A.Zildjian 70' Flat Top ride , New Beat H.H
ほとんどが30年以上大切に使っているシンバル類。
シンバルロールを多用するので、スティックでエッジロールしても音がつながるものをセレクトしています。いろいろなシンバルを試す機会もあるのですがタッチが変わってしまうので、仕事ではずっと同じものを使います。そういう意味では、楽器の基本フォーマットやセッティングは変えないことが重要かと思います。
4.ドラム全体のサウンドメイク
もう40年以上もやっていますから、自分の欲しい音は明確に分かっています。70年代の楽器中心で「モダン・ビンテージ」。柔らか過ぎず、硬過ぎず、レゾナンスと音楽的な響きがあることが最重要。プロドラマー、特にショービズ系を目指す方々にご参考になれば幸いです。